STORY



―――地方領主、ロワリエ伯爵の令嬢・ユーリス(主人公)が
社交界デビューを果たしてから数日後。


ユーリスのもとに数人の男との縁談の話が舞い込んできた。
それは父と懇意にしている伯爵の子息であったり、
兄の友人であったり、
公爵家の遠い親族の男であったり。

その急な縁談に戸惑うユーリスだったが、
懇意にしている人からの持ちかけに父や兄は
気を良くしたようで、当の本人を尻目にその縁談に乗り気だ。


縁談の話が進むにつれ、どんどんと憂鬱な気分になる
ユーリス。

社交界に出たばかりで、急に舞い込んできた縁談。
乗り気になれないのは、誰かに嫁ぐ勇気もまだなく、
実感もわかないから。

そして何より、縁談を持ち込んできた誰でもなく、
ユーリスには他に想いを寄せる人がいたからだ。


この屋敷に仕える使用人、シグルド。


ずっと昔からユーリスは、彼だけが好きだった。